お茶には健康に有用とされる成分がたくさん含まれています。

緑茶成分とその機能性

不溶性成分（７０〜８０％） 水溶性成分（２０〜３０％）
ガン心臓病等の成人病予防 食物繊維
（３０％）
栄養素 たん白質
（２４％）
抗酸化、抗ガン、抗糖尿、白内障予防
抗不妊、免疫能増強		 βカロチン
(13〜29mg%）
ガン予防 クロロフィル
(0.6〜1.0％
ミネラル（不溶性）
（２〜３％）






(注）
名古屋女子大学教授
静岡大学名誉教授 農学博士
茶学術研究会会長
村松敬一郎氏
作成資料による		 緑
茶
成
分
カテキン類
（１０〜１８％）		 抗酸化、抗ガン、抗循環器系疾患、抗糖尿病、抗菌、抗ウイルス、消臭
フラボノール
（０．６〜０．７％）		 抗酸化、抗ガン、心疾患予防、血管壁抵抗性亢進、消臭
カフェイン
（３〜４％）		 中枢神経興奮、強心、利尿、代謝亢進
ヘテロ多糖
（０．６％）		 血糖上昇抑制、（抗糖尿）
水溶性高分子化合物
（ＴＮＤｓ）		 抗酸化、抗ガン
ビタミンＣ
（１５０〜２５０mg%）		 抗酸化、抗壊血病、風邪予防、白内障予防
ガン予防、免疫機能維持
ﾃｱﾆﾝ、γーＧＭＡ
（０．１〜０．２％）		 血圧降下、脳・神経機能調整
サポニン
（０．１％）		 抗喘息、抗菌、血圧降下
オリゴ糖
（０．８％）		 ビフィズス菌増殖？
ミネラル(水溶性）
（３〜４％）		 Ｆ：虫歯予防
Ｚｎ，Ｍｎ，Ｃｕ，Ｓｅ：抗酸化、ガン予防
香気成分
（１〜２mg%）		 アロマテラピー効果
各種茶の成分分析表（図説食品成分表新訂版）（茶１００ｇ当たり％）
茶種 タンニン カフェイン たん白質
アミノ酸		 脂質 糖類 繊維 灰分
煎茶
13.0
2.3
24.0
4.6
35.2
10.6
5.4
抹茶
10.0
3.2
30.7
5.3
28.6
10.0
7.4
玉露
10.0
3.5
29.1
4.1
32.7
11.1
6.4
釜煎り茶
13.0
2.5
24.2
3.5
35.6
10.7
5.5
番茶
11.0
2.0
19.7
4.4
33.5
19.5
5.5
ほうじ茶
9.5
1.9
18.2
4.8
39.2
18.7
5.5
烏龍茶 12.5 2.4 19.4 2.8 39.8 12.4
5.3
紅茶 20.0 2.7 20.6 2.5 32.1 10.9 5.2
 茶成分の保健的効果の研究は、まだスタートして間も無いが、カフェインによる大脳刺激作用、ビタミンＣやミネラルの生理的効果に加えて、
カテキン（タンニン）の坑酸化・過酸化防止作用、血中コレステロール低下作用、坑突然変異、発ガン防止作用、血糖低下（糖尿制御）作用など、すでに数多くの有用な知見が得られている。
一杯のお茶（煎茶）の中には、健康上有益な作用を持つ諸成分がコンパクトに含有されていることは、驚きのほか無い。
その上、お茶はノンカロリー食品。
いくら飲んでも太る心配も無いし、体に障ることも無い。
お茶は安心して、いつまでも継続的に好きなだけ飲め、健康にもよく、精神的な安らぎさえ与えてくれる。
このようなすばらしい究極の飲み物、お茶をこれからも飲料の中心にすえ大いに愛飲しよう。村松 敬一郎先生談
各種茶のビタミン含量（図説食品成分表新訂版）（茶１００ｇ当たり％）
茶種
Ａ
（ＩＵ）
Ｂ１
（ｍｇ）
Ｂ２
（ｍｇ）
ﾅｲｱｼﾝ
（ｍｇ）
Ｃ
（ｍｇ）
Ｅ
（ｍｇ）
煎茶
7,200
0.35 1.40 4.0 250 *
抹茶 16,000 0.60 1.35 4.0 60 28.2
玉露 12,000 0.30 1.16 6.0 110 65.4
釜煎り茶 7,800 0.35 1.80 7.0 200 *
番茶 7,800 0.25 1.40 5.4 150 *
ほうじ茶 6,700 0.10 0.82 5.6 44 *
烏龍茶 8,300 0.13 0.86 5.7 8 *
紅茶 500 0.10 0.80 10.0 0 0
(*印は未測定）